『 キャットウーマン 』

Catwoman (2004)  USA 1hr 34min.


『BATMAN』からのスピンオフ。シャイなアート・デザイナーの主人公は勤務先企業の製品に関する秘密を偶然知ってしまったことから殺されてしまう。 しかし不思議な猫に助けられて復活、キャットウーマンとなり復習をする。

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ペイシェンス・フィーリップス(ハーリー・ベリー)は世界最大の化粧品会社のデザイン部門でグラフィック・デザイナーとして働いていた。 最後の修正が終わった作品を届けに行く際に偶然に会社の最新商品である老化防止クリーム「Beau-line(ビュー・リーン)」の恐ろしい秘密を知ってしまった。 会社はそんな彼女を放置しておくことは新製品の誕生に差し支えるとして殺されてしまう。 ところが、神秘的な力を持つ猫に助けられた彼女は復活、猫のしなやかさ、敏捷さ、それに、言いたいことも内に秘めていた性格は強くなりキャットウーマンとして生まれ変わった。

彼女はまず近所で毎晩のように遅くまでパーティーをしていて睡眠を妨害されていた家に殴り込みをかけて室内をめちゃくちゃに破壊する。 ほかにも宝石店に忍び込んだりと、今まで出来なかった事をやり放題。超人的な力のコントロールが出来るようになってきて、自分を殺し、且つ危険な化粧品を平気で売り出そうとする会社の経営サイド(ランバート・ウイルソン&シャロン・ストーン)への復習をはじめる。

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キャットウーマンになるとジャンプ力がついたり爪がシャープになったり缶詰のキャットフードが好物になったりするのは説明がつくが、ムチをふるうようになるのは分からない。もっとも人間が猫の霊力でよみがえるなんていう話なのだから説明などつかなくてよいのだろう。 キャットウーマンは最初のうちはただの暴力的な乱暴者なのは、それがシャイなデザイナー(あるいは世の女性?)の本心ということなのだろうか、映画のつくりからするとそうらしいが。普段がまんばかりしている類の人っていうのは怖い内面があるのかもしれない。 ふつう、変身モノは得た力を世のため人のために使うのだけれど、キャットウーマンはそれを自分のために使うところがユニーク。

劇場公開当時、ひどく不評だったが、そんなに悪くは無い。脚本はめちゃくちゃだし、キャット・ウーマンの扮装は変だけれど、それ以外はハーリー・ベリーは美しいし、権力のオニのシャロン・ストーンも良い。 映画は、どうやら言いたいことも言えない内向的な女性が、しっかりと自己主張できる強い女性に生まれ変わるということをテーマにおきたいようだが、生まれ変わった後の女性は理性に欠けた乱暴モノなだけにしか見えない。 そんなテーマはおいておいて、ただの変身モノとしてみればよいのだ。 CGはしょぼいが、実写部分の映像はなかなかきれい。観て損はしない娯楽作品。

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主な出演者:
Halle Berry ・・・ Patience Phillips/Catwoman
Benjamin Bratt ・・・ Tom Lone (Detective)
Sharon Stone ・・・ Laurel Hedare
Lambert Wilson ・・・ George Hedare
 
dir: Pitof
( 28/AUG/05 )


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