「マルコビッチの穴」、「アダプテーション．」の脚本家チャーリー・カウフマンのペンによる最新作は愛と記憶と感情と人生がテーマ。もちろん前作に劣らぬ大胆でユニークなアプローチ。

関係が冷え切ってしまったカップル、ジョエル（ジム・キャリー）とクレメンタイン（ケイト・ウインスレット）は、それぞれの相手に関する記憶を脳から消してしまうという処置を受ける。記憶消去の処理をするテクニシャン達のストーリーと並行して、ジョエルの頭の中にあるクレメンタインとの記憶がヴィジュアル化されていく。記憶は最新のものから消去されていくのだけれど、以前の事を思い出すにつれ当時の愛情も蘇ってきて・・・

複雑にからみあったパズルのようでいてメッセージはしっかりと伝わってくる秀作。

髪の色をオレンジやブルーなどに染めるというちょっとエキセントリックなクレメンタインを演じるケイト・ウインスレットが良い。ただの太ったヒトだったタイタニックの時とはまるで別人。

主な出演者：
Jim Carrey … Joel Barish
Kate Winslet … Clementine Kruczynski

dir: Michel Gondry