『 痩せゆく男 』

Thinner aka Stephen King's Thinner (1996) USA 1hr. 30min.



舞台は米国の田舎の小さな町。デイビッド(Robert John Burke)は成功した弁護士。ただし、自己の健康管理にはあまり成功したとは言えず、300ポンド(135kg)近い巨漢だ。ダイエットに関心はあるものの、食欲に勝つことはできないでいる。 ある夜、妻とドライブ中、前方不注意から通りを横切っていたジプシーの老婆を轢き殺してしまう。飲酒運転でもあったし、完全な余所見運転でもあったが、弁護士という立場を使い、旧知の警察署長や判事にはたらきかけ事故による無罪として処理してしまう。

そこに、ジプシーの長老があらわれ、デイビッドの顔の触れながら言う、「Thinner(痩せていく)」。それからの彼は、いくら食べても痩せる一方だ。はじめは喜んでいたデイビッドや妻も、その痩せるスピードが尋常ではないので、ジプシーの呪いであったことに気づく。ジプシーの長老は実は、デイビッドが轢き殺した老女の父親だったのだ。事件もみ消しに関与した警察署長や判事にも異変が起きる。デイビッドはジプシーを探し、謝罪して呪いを解いてくれるよう懇願するも聞き入れられない。最後にデイビッドは痩せる呪いからは開放されるが、その代わりとして・・・・
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痩せていく男の恐怖の話なので、主人公は135kgから55kgくらいまで、特殊メイクで変身するが、その特殊メイクが135キロのときはちょっとしらけた。顔の感じも特殊メイクミエミエいだったが、一番感心しなかったのは、体だ。超肥満体の人というのは、一歩歩くごとに、体中の肉というか脂肪というかその手のものがぶよよん、ぶよよよん、とあちこちで震えるのだ。それが、デイビッドは単なる着ぐるみデブなので「ぶよよよん」が無いのが作り物めいてた。ステーブン・キング原作のホラー小説の映画化のなかではおぞましいシーンが少ない部類に属する。

dir: Tom Holland

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