『 ウェイクアップ!ネッド 』

Waking Ned Devine (1998) U.K. 1hr. 31min.



LOTTO の Winner があまりの嬉しさにショック死。 このままでは賞金は宙にういてしまうと、友人達が彼になりすまして賞金をねこばばしようというコメディー。 賞金は何と6,894,620アイリシュ・ポンド(約 9億円)。 (1 アイリッシュポンド= USD 1.22、USD1= \107 で換算 )

南アイルランド沖にある小さな島の小さな村タリーモア。 自然が美しい平和な島で生まれ育ったジャッキー・オシェア(イアン・バネン)は新聞を読んでいて、この地方でLOTTOの大当たりが出たことを知る。 新聞は、南アイルランドの島で発行(売られた)としているが、その島には村はひとつしかなく、住人は 52人しかいないのだ。 ジャッキーは親友のマイケル・オサリバン(デビッド・ケリー)と2人で当選者探しを始めた。 おこぼれにあずかろうという算段だ。 ところが村中の人を招いてパーティーをしてみても当選者はわからない。

そういえば1人パーティーに来なかった人がいた。 その人こそが当選者なのだとジャッキーがネッド・ディヴァインの家に行ったところ、 ネッドは、当たりくじを握りしめて顔に笑みを浮かべたままベッドで死んでいたのだ。 当選の嬉しさのあまり、ショック死してしまったのだ。 ネッドには家族が居ないので、賞金の受取人は不在となってしまい村には1ポンドのおこぼれが無くなってしまう。

ジャッキーはマイケルをネッドに仕立てて宝くじの賞金を受け取ろうとする。 老人ふたりの大冒険の始まりだ。 賞金は大金の為にダブリンからLOTTOの調査員がやってきて ネッドの確認をすることがわかったのでその準備におおわらわ。 調査の方法は村人にネッドが本人かを確認するのだと知り、ねこばばプロジェクトは村人全員(といっても52人)を巻き込んだものとなった・・・

アイルランドの田舎の景色の美しさ、脚本も飛びぬけて良いが、なんといっても出演者が素晴らしい。ベテラン達の名演により良い顔をした素朴な村人たちは生命感を得た。 イギリスならではのブラックユーモアを盛り込んだウイットに富んだ作品。音楽も良い。 ラストのヒースの丘でのシーン、たまりません。

dir: Kirk Jones


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