『 時の翼にのって 』

In weiter Ferne, so nah! (1993)  Germany 2hrs. 28min.
a.k.a. Faraway, So Close! (U.S. title)



ベルリン・天使の詩』の続編。前作では、天使ダミエルが空中ぶらんこ乗りの人間に恋をして人間になったので、ひとりになってしまった天使仲間のカシエルが主人公。カシエルも人間になり、「人生」、「時」を学んでいく。

舞台は同じくベルリンだが、前作と違い、東西の壁が崩壊後という対比が面白い。相変わらずベルリンは魅力に溢れている。
ラファエラ(ナスターシャ・キンスキー)、時を支配する天使(ウィレム・デフォー)など、登場する天使も多い他に、ゴルバチョフ(本人)までも登場する。
本作品は、前作より遥かに現実を意識したつくりで、コメディー・タッチ。前作の様な、台詞の詩的美しさ、映画全体に溢れるロマンティシズムを期待すると大いにがっかりするだろう。 これはこれで、面白い映画なのだけど、あの、心が洗われるような劇的な感動を味わう事はなかった。
1993年カンヌ映画祭グランプリ受賞作品

dir: Wim Wenders



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