『 ワイルド・アット・ハート 』

Wild at Heart (1990) USA 2hr. 5min.



デビッド・リンチのビザーな世界。
狂暴で暴力的な男セイラー(ニック・ケイジ)と複雑な家庭に育ったルーラ(ローラ・ダーン)のカップルが、ルーラの母親(ダイアン・ラッド)の雇った殺し屋から逃げながら旅を続ける。 行く先々ではことごとく暴力と拘わる。一方、なかなか娘の居場所が突き止められない母親は苛立ち・・・

『エレファントマン』〜『デューン』〜『ブルー・ヴェルヴェット』と、どんどん異様さを増加させていったデビッド・リンチの異常世界のピーク。 監督の描く空や建物などの景色系統の映像は静止的で好きだが、体から離れて空中を飛ぶ手や首は、どうも好きになれない。 そして、何回も登場する血の海や燃える炎のシーンにはどうしても目をそむけてしまう。暴力のシーンが豊富に出てくるのは暴力がテーマの映画なのだから仕方ないが。 カットインされるシーンは一見無関係な様でいて、全ては暴力でつながっている。突発的な出来事の連続が見事に纏められた映画だ。好き嫌いは別にして。

dir: David Lynch


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